電車で2時間
多治見に長い歴史を刻むながせ商店街。明治や大正創業のお店も少なくありません。このお店もそのひとつ。大正のはじめから、砂糖や小麦粉などの卸を専門としています。販売先は地元製菓店のほか、御岳、土岐など近隣の飲食店。現在はご夫婦お二人と4代目になる息子さんでお店を守っています。「八百津せんべいの工場がたくさんあった頃は、小麦がよくでてね」と語る奥さん。50年前に恵那からこちらに嫁いできたそうです。「あの頃は多治見に来るにも汽車で2時間もかかったけど、今はずいぶん変わったね」と当時を振り返るご夫婦。昔のお話をするお二人はなんだかほほえましく、砂糖のようにほっこりと癒されるのでした。